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1999.07.03 (Sat)

『そして僕は途方に暮れる〜2nd Stage〜』 加山弓

[ 本田と一緒の旅行を予定していた羽鳥は達川のサイン会に同行しなければならなくなり……。 ]
 カラー付き。
 漫画雑誌編集の羽鳥と漫画家・本田の、これも一種のオフィス・ラブ?な話も、高校生で新人漫画家の達川という新たなトラブルメーカーを加えて 2nd Stageに入っているが、実はこのシリーズ、最初はあまり好きじゃなかった。何故かというと、いわゆる「受難もの」は苦手な上に、セクハラで始まった二人だったから。仕事や立場を盾にとって関係や愛情を強要するのってあまり好きじゃない。それで、どうも受けつけなかったんだけど、まあ雑誌に掲載されるたびに読んでいったらだんだん読めるようになっていったという、やはり回数をこなせばナニごとも良くなるという証か(笑)

『ドキドキしちゃう』前編 内田一菜

[ 高校生カップルの羽野佳史と岡安敦士は取り壊し目前のホテルに忍びこむが……。 ]
 MAGAZINE BE×BOY 1998年12月号掲載『そんなの愛じゃない』の続編。
 どうやら、羽野に囚われていく不安を密かに抱えていた敦士はホテルに残っていた妙なものとシンクロしてしまった模様。夏にあわせた納涼漫画となりそうですな。最近、内田さんの漫画はワタシ的にヒットなので、後編が楽しみ。が、何といっても、ナニかに意識をのっとられていた敦士にバックバージンを進呈してしまった羽野がお気の毒さまでしょう。

『その高貴なる女』前編 よしながふみ

[ 純情で情熱的だった若かりし頃のジェラールの姿を描く。 ]
 ジェラール&ジャックシリーズ。今回は番外でジェラールの過去編。
 ボーイズラブ雑誌で、男・男・女の3Pな展開になるとわ。しかもジェラール受。極めて意外性の勝利と申せましょう。この作者に女性の底意地の悪そうな表情を描かせたら、清水玲子と並ぶものがあるのではないだろうか。もっとやって下さい(笑) 多分この後は、ジェラールが、愛していた妻ナタリーと「貴族」の存在を憎むようになる経緯が描かれるんだろうと思うけど、一回休みが入るので続きは12月号。

『メイキン・ハッピー』 果桃なばこ

[ 会社員・喜多川日和は、ひょんなきっかけから、とある焼き鳥屋の常連となるが、そこの若旦那・武田一馬が実は中学時代に散々自分をイジメてくれた後輩だと知り逆襲を企むが……。 ]
 カラー付き(2C)
 めずらしくツリ目のウケは悪くないけど、結局、あれだけ恨んでいた一馬には一言も謝らせないまま、日和の中だけで気持ちがくるりと方向転換するのが納得できない感じ。読んでいるこちらのフラストレーションが解消されないぞ。それから、一馬の後ろ髪が、紐で結んだ時と解いた時とで長さが違うのが妙。つけ毛?(笑) あと、酔いつぶれた人を寝かせるなら、せめてネクタイぐらい緩めてやるべし。

『飼育係・理イ火』第7回 本仁戻

 連載7回目にして未だに物語が掴めてません……。苗字で呼ばれたり名前で呼ばれたり、人によって呼ばれ方が違うのは日常生活では極めて当たり前のことだけど、人間関係がよく把握できていないので混乱するばかり。多分面白い話だと思うので、早くワケ判るようになりたい。ところでアオリでキャラの名前の字を間違えるのはマヌケだと思う。

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1999.07.10 (Sat)

『同棲愛』第48話 水城せとな

[ 千里のいる部屋を立ち去った光太郎は偶然、馬堀と再会するが……。 ]
 ここでマホリンを出してくるか、なんてあざとい、というナイス展開。そいでまた、マホリンも嫌味のように、光太郎が痩せたことに気づくんだよな。一番近くにいるはずの千里だけがそれに気づかないという。私は、光太郎・椿・薫の3人が、知らないだけで馬堀を軸にかなり重なりあった恋愛関係に陥っているという事実に気づく日を楽しみにしてるんだけど、その日はいつ来るのかなー? しかし、馬堀も、光太郎に“どうでもいい相手”なんて思われてて可哀想。薫との関係は泥沼だし、この先、大丈夫なのだろうか。ところで、今回掲載分中、絵的には同じ原稿が使いまわされている箇所があったけど、あれはワザとなんだろうなあ。台詞の写植のサイズも違うし。

『CHUしたい』後編 越智千文

 ううむ。目指すところは年下攻カップル(小学生×高校生)らしいけど、どんなに好きだろうが通じない気持ちをただ相手に押しつけるだけでは、単なる「迷惑」でしかないと思うんだが……。だから年下攻って苦手な話が多いんだよな〜と再認識してしまった。「わかって、わかって」と訴える前に、相手が惚れこむような自分になりましょう。続きがあるみたいだけど、どうなるのかなあ。

『あふれそうなプール』溺れた魚 Part.4 石原理

[ 元のリズムを取り戻すために、良太は鉄央を去年一緒に行った海へと連れてゆく。誤って海に転落した二人は近くの旅館で風呂を借りるが、そこへ木津が現れて……。 ]
 連載再開。カラー付き。
 今回は、何といっても木津ご乱心! これに尽きるでしょう。鉄央を組み敷いて自分のものだと良太に見せつける木津。旅館側が乾かしてくれた衣服はまだ二人の元には届けられていないようだし、とすると木津って、鉄央の浴衣の下に手ェ突っ込んで、ダイレクトにあ〜んなところやこ〜んなところを触っているのでしょうか。おいおい。  「鉄央」は「木津」を日常化すると良太は感じているけれど、まだまだ鉄央と木津の間は安定していなくて(安定するような関係でもないし)、ふてぶてしいようでいて、実は一番木津が余裕ないのかも。しかしこれで次回、本当に3Pに突入したら凄いが。それと、旅館の女将、怪しすぎ(笑)

  • 『前奏曲』 一言。それは嫉妬です。とっとと認めて楽になりたまへ。

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