[ 親友が塾通いを始めて遊び相手がいなくなったハルキは彼女をつくるが、いつのまにか親友と彼女がデキていた。親友と彼女を失ったあげく、冬のイベントシーズンを控えてロンリーなハルキは……。 ]
巻頭カラー。
前後編を除けば、事実上シリーズものでも読切の形をとってきた麗人では珍しく短期集中連載とアオリのついた作品。ハルキが感じやすいのはお約束として、ハルキのアツシに対する感情は恋愛感情というよりは、未熟な独占欲どまりでは? 今まで身近にいなかったタイプだし、一人では淋しい冬場だし、ハルキがアツシを恋愛対象として好きだと感じるのには、青春の勘違いが入っているような気がする。タイトルは、友情であれ恋愛であれ、いつでも誰かと連帯していたいという、孤独に慣れていないハルキ自身のことだともいえなくもないような。
[ 入学式で一目惚れして即座に襲って以来、春架は相沢にベタ惚れ状態。カラダ目当てと言いながらあれこれ相沢の世話を焼く春架だが……。 ]
あれだけヤルことヤッといてからに(そしてお世話も山のようにしまくり)、唐突に相沢はオレの事 一体どう思っているのかしらん………と壁にぶち当たる春架の暴走ぶりがユカイ。
[ 未だ人種差別の強く残る米国南部。有能な、しかし黒人の支部長が新しくやってくることになり、カイルはその補佐役を努めることになるが、差別を受けながら生きてきた支部長はそれが故に彼自身が周囲に高い壁を築いていて……。 ]
カラー付き。
人種差別を題材にとった質の高い作品。
[ 大江耕介は、突然訪ねてきた昔の恋人・一郎に怪我をさせてしまい日常の世話をみる羽目に……。 ]
向こうから別れを切り出されて、何年もかけて忘れた相手。別の女性と結婚して(その後離婚)忘れ去ったと思いこんでいたのに、その人が目の前にいると心は乱れる。そこが、簡単に過去は過去と割り切れない恋愛の厄介なところか。ってなあ、一郎に振り回されて悩む耕介に肩入れしながら読んでいた私は、結局耕介が一郎とヨリを戻してしまったんでちょぉ〜っとばかり納得イカンのだが。
[ 親友という域を越えたつきあいをすることになった常盤賢一と清洲春彦だったが、賢一は、先輩の森口が春彦にだけ携帯電話の番号を教えるのが気に入らない。一方、春彦は賢一が男である自分を守ろうとするのが気に入らない。二人の意地がぶつかって……。 ]
'99年7月号掲載『17Guyz』のその後。
正直なところ、この作者の漫画はあまり得意ではないのだけど、今回の話はストレートに楽しめた。今のところ、賢一×春彦だけど、どちらとも性格は攻というか、きっちりオトコなんだから、リバーシブルでもいいんじゃないだろうか。一度試してみたら? それと、春彦から電話の相手の名前を聞かされた時の賢一の顔が大笑い。
[ 見舞いにきた佐賀野組組長こと自分の父親に、今後の人生を尋ねられた圭は……。 ]
巻頭カラー。
息子をよろしくと蘭丸に頭を下げる組長。いい場面です。組長定義するところのホモは=男好き、だが蘭丸は圭の恩人であり深い絆で結ばれている間柄でもある、よって圭と蘭丸は同性愛ではない、ってことなのかな。そして圭の母親の墓参りに行くことになり、波瀾含みの京都旅行が始まろうとしていた――以下次号というところ。京都では圭の母親絡みの話もありそうだし、岩風呂付きの旅館とあってはお約束なシーンも期待できそうだし、佳と政の今後も気にかかるし、と展開を広げてゆくところはやっぱり巧いですな。しかし、今の圭の顔は好きだけど、それにしてもやはり等身のバランスが妙なのは何とかしてほしい。横顔もなあ……。年のいった人間を描けるのは貴重だと思うんだけど。
カラー付き。
祐也=松川祐里子だとはついぞ気づかなかったよ……。いや、ボーイズものにしては随分キラキラした絵柄だなあとは思っていたんだけど。ああ、びっくりした。
[ 実は生きていた母親から使者が訪れ、ジャックは今はフリーデル侯爵夫人となった母に会いに行くが……。 ]
ジェラール&ジャックシリーズ。
成程、先月号までのジェラールの過去の話とこう絡むんですね、納得、の展開。中盤、背景描写のないコマが続いて誌面が白かったりするけど、そんなこと気にさせないのはさすが見事。そろそろジェラールとジャックの本エッチも近いかも。それと、いちいち大仰な使者のピエールがいかす(笑)
高校生×予備校講師。
大型新人とのアオリつき。唇が厚ぼったいせいか、絵柄がひじょ〜にHぽく感じられる。ちょっとネーム過多な気も。勝ち気な瞳に殻を破ったように放つ豊潤な色気…なんて、モノローグかまされると少々カユイっす。そこは是非絵のインパクトで伝えてください。あと高校生が、普段と違う色気たっぷりの講師を見て、誰にも渡したくないと思った、というのはそれって一目惚れというより、ただの色ボケじゃあ……という気がしないでもないけど、そこはヤリたい盛りの17歳と、大人のつもりだけどまだまだ青い22歳だから、まあ仕方ないのかな。
[ ある朝、見知らぬ部屋で眼を覚ました瀬田壮平は、2人の男に挟まれてベッドに横たわっている自分に気づく。そして何故か3人とも裸なのだった……。 ]
カラー付き。
声優もの。
そもそも設定がよく飲み込めていない上に、壮平と一緒に寝ていた二人の見分けがつかないので一層話がつかめず大混乱だった。最初はよくある双子ネタだと思ってたくらい。前髪の分け目以外にもはっきり違いが判るように描きわけてくらはい。
今回はインターミッション的な話。このシリーズは毎回きっちり濃い目のエッチシーンが入っているけど背骨のしっかりした話だと思う。ぜひこのまま、スケールダウンすることなく話を続けてほしいもの。あと、予告ページの「キリ×トナミ+ツヴァイ」には妙にウケた。ツヴァイのまつげって重そう……。
じーつーわー、マガビーでの新撰組のシリーズとかあまり好きではなかったので、こっちはどうかな〜?と思っていたんだけど、この話は良かった。ストーリーはまあ、単純な恋人同士の誤解モノなんだけど、誤解した方が「もう呼ぶなよ、俺の名前なんか――」と走って逃げる場面とか、誤解させた方が「俺、もう遅かった…?」と言うところとか、キャラの表情がとても切なくてグーでした。ラストはハッピーエンドで、こうこなくっちゃ、という感じ。
ボーイズラブものって、まさにメインテーマがボーイズラブ、つまり男の子、あるいは青年あるいはオヤジetc.がくっついたり離れたりする話が主なので、こういう出来上がってるカップルが事件に巻き込まれてそれを解決するパターンというのは案外少ないかもしれない。舞台は異国、砂漠があって遺跡があるあたり。雰囲気としては中央アジアとか北アフリカかなあ? ともかく熱砂の地方ですな。さらりとした終わり方がまたなんとも。
読むたび思うんだけど……、ルリヤの意志ってどこにあるんだろう。
衝撃の第1部FINAL! なるべく早く第2部開始希望! 人間関係がさっぱり判らないぜ! 杏二が後で話すと言っていた、テツの話も結局聞けずじまいで、謎が多すぎて生殺し状態。冬眠に入るなんて言ってないでとっとと続き描いて下さい。ところで、果たしてこの学校には授業というものはあるんでしょうか? 先生の姿どころか影も見たことないぞ。
[ 甲賀先生のかつての恋人が監督をしている桐山高バレー部との練習試合中、あゆは捻挫をしてしまい……。 ]
巻頭カラー。
見た目、びーびー泣く女の子っぽい受けだけど、下手な擬音付きのヤルだけ漫画よりずっとエロい台詞を言ってると思う。「先生」がもっと先生らしく描かれていれば、それが一層引き立つと思うんだけど。(今のままでは生徒と見分けがつかん) しかし公私混同な人たちではある。練習とはいえ試合の最中に何やっとるんじゃい。
[ 勘当されて行き倒れ寸前の誠の前に現れたのは、フケ専の天使だった……。 ]
カラー付き。
タイトル通りのかわいい恋(にこれからなるはず)。キメゴマをちゃんとキメているのが、さすがに上手い。ところで、「愛ちゃんは太郎の嫁になる」のネタ元って何? 『愛と誠』は知ってるけど、そっちのが判らん。
[ 超高級デートクラブB&Bのナンバー1ホスト・陣を手に入れたい香月は、B&Bのホスト候補生になる。葵一の命令により陣が教育係につくが……。 ]
うう〜ん、香月がやたらと勢い込んでいるのは判るけど、思いっ切りカラ回りしているような気が。そもそもホストになるって乗り込んできて、欲しいのはあんた(陣)だけっつーのも無茶な話。「仕事を何だと思ってる、やる気がないなら帰れ」と言われなかっただけマシだと思うぞ。……でさあ、やっぱり陣×香月ってコトになるんか? まさかその逆ってことわ……。
[ 司と同棲生活を始めた貴之の元に、父親から、跡継ぎとして家に入るよう遣いが来るが……。 ]
「君にKissしたい」Vol.9。
大学生ともなると、お互いの関係だけじゃなく将来とか家族とのことなんかが視野に入ってきて、脳天気に恋を謳歌してばかりもいられない。着実に話が進んでいるこのシリーズ、今後、司の親へのカミングアウト編はあるのかな。関係ないが、黒崎が出てきて嬉しい(笑) ドアにコップつけて立ち聞きしてる様子が相変わらずおバカ。(はあと)
[ 告白したものの蓮との関係は進みそうで進まない洋治は、元彼女の作った同人誌を読んで、以前自分が書いた小説を取り出すが……。 ]
「シャワーじゃ落とせないものもあるんだ」と嘯く蓮は大層偽悪的。こういう立ち止まってしまっている人はいっそ力ずくの方がいいのかもしらんが、如何せん洋治もまったくの手探り状態で、コトはまだまだ紆余曲折しそう。ところで、感動しているところすまんが、作中にやおい同人誌が出てくると正直、引いてしまうな。
[ 柔道部副将の圭太と後輩の西條。二人は西條が優勝したらあることをする約束をしていて……。 ]
…………日頃、フェ××オだのキスだのされたりしながら、押し倒されるまで西條の気持ちに気づかない圭太って一体……。その鈍感さは尊敬に値する(笑) 純情で大柄な攻め×超鈍感で小柄な受けという、前作『下克上にカンパイ!』に似た感じの話。
[ “経理の昼行灯”こと経理部係長・榊原の裏の素顔は……。 ]
思ったんだが、結局悦ばしてしまったらお仕置きにならんのではないだろーか。写真とかビデオとか撮って脅さなくていいのか? しかし、いくら催淫剤を使ってその気にさせてるからって、犯している相手に舐めさせるのって結構冒険じゃないかと思うんだけど。もし噛みつかれたらどーすんの。なんて余計な心配か。
[ 息子の健太に、自分がゲイだと知られることを恐れる達也は別居を提案、とりあえず達也と淳一は別々に暮らすことにしたが……。 ]
う〜ん、ラスト「俺達は本当の家族になったんだ……」ってシメてるけど、本当にそうかなあ? 達也は本当には息子に向き合っていないし、相変わらず外部要因によって話が動いているという印象が拭えないんだけど。結局、何か問題が起きかけても、うまくかわしてしまってド修羅場は描かれないんだよね〜、いつも。
[ ハルは、15歳で大学教授の天才少年・ヨシズミの大ファン。ある日、ヨシズミが狼男に変身してしまって……。 ]
この絵は、元「くればやし月子」だと思うんだけど、ペンネームを変えていたとは知らなんだ。さすがに50頁あるとちょっとは読んだ気になる。前後編もいいけど、時々は頁数の多い読み切りを載せてほしい。
[ 大学生の一路は、郵便受けに入っていた出張性感サービスちらしの「無料」につられて電話をする。するとやってきたのは男の子で……。 ]
第6回ビブロスまんが新人大賞佳作受賞作品。
なんちゅーか、好きになった相手に気持ちを伝える前に、まずカラダの関係を持とうとするのってどうかと思うのだが……。ラストの台詞はとっても爽快感があるんだけど。
[ 天涯孤独となったかと思われた暁は、実は鷹統グループ本家の血縁で、現在の当主である祖母から、従兄弟の怜と共に、次期総帥候補として屋敷で暮らすよう命じられるが……。 ]
カラー付き。
一応読み切りの形をとっているが続きが確定しているようで、今回は舞台設定と登場人物の紹介程度。次への引きってこともあるんだろうけど、もう少し説明を入れてもいいような。読む側も短気な主人公と一緒に混乱するばかりではちょっと疲れる。あと、後継者問題が絡んでいる点、『素顔のままで』と傾向が似ているんだけど、同一号内でネタが被らないように調整した方がいいんじゃないだろうか。
「そんなの愛じゃない」内田一菜 ビブロスビーボーイコミックス ISBN4-88271-874-X C9979 \562E
[ 三流高校には不似合いなデキのいい羽野佳史を、便利な友達と思っていた岡安敦士は、羽野が風俗王の一人息子であることを隠していたことを知る。裏切られたと感じた岡安は、腹立ち紛れに悪友と共に羽野を汚い手口で脅そうとするが……(『そんなの愛じゃない』)。表題作とその続編『ドキドキしちゃう』+香港もの『GARNET』を収録。 ]
脅す立場のはずが逆襲されて、羽野にヤられてしまう岡安。動転していたのが我に返った瞬間、叫び声をあげるのがリアルでいい感じ。なんて書くとナニだが、お約束として最終的には感じてきちゃうとしても、唐突なロストヴァージンに対するそのぐらいの現実拒絶はあって当たり前だと思う。却って最初から感じまくりーの濡れまくりーのって展開の方が引く。なので、この反応はマルでした。とはいえ、岡安のキャラクターが明るいので全体的に楽しく読めるのもまた良し。“ホントに入っちゃってるよ…”との述懐がエロくてグー。ただ、羽野の気持ちに岡安が気づいて……というラストのあたりが駆け足になってしまっているのが残念。せっかく羽野も強引系のいい性格をしているんだし、二人のやりとりをもっと描いてほしかった。
そして実はその感想は続編『ドキドキしちゃう』にも共通だったりする。こちらは、取り壊し目前のラブホに忍び込んだ岡安と羽野のふたり。ところが、羽野にハマッてゆく自分に不安を抱いていた岡安がナニかに取り付かれ……という納涼漫画。(発表時期が夏だった) 羽野が直接岡安の不安を解消してやる場面がないのがやや不満。ホテルを出る間際の羽野の台詞は優しくて好きだけど、それだけじゃ物足り〜ん、とちょっとジタバタしてしまった。
ともあれ、岡安と羽野のキャラクターはどちらも好きなので、続編の続編希望。
「東京怪談new」那州雪絵 新書館Dear+COMICS ISBN4-403-66025-8 C9979 \552E
[ 立派な曰く因縁噂付き、な廃院解体の現場監督を任されることになった堂島真一は、そこで空彦という少年に出会う。どうやら空彦は、何やら得体の知れないものたちと共にこの廃院に住み着いているらしく……。全4話構成。 ]
一応、分類するなら社会人(非背広系)×少年なんだろうけど、これをボーイズラブとかやおいとか言っていいものか悩む話。作者あとがきに「この二人は、マンガに描かれてないだけでちゃんとやってますので(後略)」と保証されているにも関わらず、その場面が一切妄想出来ないどころか、むしろ「堂島、あの空彦に手ェ出したのかぁ!?」と驚きの方が先立つあたりに問題があるような。堂島は決断力とか実行力とか男らしくはあるものの堅物な方だし、空彦は汚したくもならないくらい天真爛漫な子供だし。
誤解なきよう書いておくと、話自体はちゃんとまとまってます。何も問題はナシ。ただ「ボーイズラブもの」と期待して読むと肩透かしを食うかもしれない。というか、つまり萌えないんだな〜。
「タダより高いものはない」つづき春 ソニー・マガジンズソニー・マガジンズコミックスルチルコレクション ISBN4-7897-8199-2 C9979 \590E
[ 編集部内の派閥争いで硬派総合誌から女性週刊誌にトバされた脇坂伸一郎は、取材先のゲイバーで黒い噂の絶えない葉室という男を見かけ、ジャーナリストとしての好奇心をもつ。葉室の話を聞くため、脇坂は電話をかけてきたゲイバー従業員のヨシミこと伊勢原芳也と会うことにするが……(『タダより高いものはない』)。他、読み切り4編。 ]
声高に男同士の恋愛を売り物にするのではなく、自然な流れで読ませる短編集。恋愛を中心に世界は回っていて、出てくる人物はみなホモ――という完結してしまっているボーイズラブものが多々ある中で、恋愛のみの世界ではなく、きちんと社会の中の他者の存在が感じられる漫画というのは、結構めずらしいかもしれない。顔が、角度によってとても平面的に見えてしまうところが玉にキズ。シリアスからコメディ、ハゲネタ、ヒゲネタ、とバラエティに富む。恋愛ものに飽きた人、Hシーンよりお話を優先して読みたい人にオススメ。
[ 自他共に認めるアイドル顔の梨本は、いつも自分をからかう東海林の弱みを探ろうとするが……。 ]
巻頭カラー。
他愛のない話。他愛ないのにも二種類あって、とりたてて山場がなくとも読後、何か心がほんわかするものと、は?それで?と首をかしげたくなるものとに分類されるが、残念ながらこの話が属しているのは後者の方だと思う。コメディタッチにしようとして滑ったか。おまけに恐るべきモノローグ漫画でもある。文字の隙間に絵がある。
[ 男ばかりの兄弟の末っ子・桂は、兄の同級生でゲイの水井によく声をかけられていた。ゲイに嫌悪感を持たない桂は……。 ]
ボーイズラブ漫画は、どこか世間離れした世界を展開する事が多いが、この作者の話のキャラクターは皆、地に足がついている。浮いていない女の子キャラが出てくるのもまた良し。ゲイやそうでない男の子や、あるいは女の子がちゃんと話の中に共存しているのって、この手の漫画では希有なことではないだろうか。早くコミックスにならないかな。
[ つい構ってしまいたくなる年下の友人、京野。未亡人に恋をしている京野にあれこれと世話を焼く柚村だが、京野が幸せになってしまうのもつまらなくて……。 ]
「YOUNG YOU」などの女性誌に描いている人だと思っていたけど、それ以外のところでも描いてたのね。さすがにボーイズ色は薄味だけど、話はいい感じ。ただ、いまいち表情が硬いというか味がないのが残念。しかし、プロポーズするほど思いこんでいた女性に振られたくせに、すぐまた別の女性に赤くなる京野って、立ち直りが早いというより、ただのバ……。
[ コミックス1巻の続き。目覚めたシナモンにジンジャーは「シナモン中将」と呼びかける。そしてハッカの部屋にもどったシナモンが見たものは……。 ]
ジンジャー先生大活躍の巻というか、出番が沢山あって私は嬉しい。「あんた気絶したんやで―― 見事にかっこ悪かったで――」とはナイスな台詞。推測としながらも、ジンジャーの口から語られるシナモンの過去、と同時にジンジャー自身の過去もまた明らかに。あくまでドロップスという店の中で話は進むんですな。この先どんなふうに話が動いていくか、とても楽しみ。
ところで今コミックスを読み返していて思った第4話ラスト。
「店長オレ、レモン追加ね。ついでにこいつももろてくけどかめへんやろ?」
「御自由に? それはアレですか?」
「そうや店長。3Pや」
……腐り果ててますね。ははは。
話運びといいキャラクターといい非常に少女漫画テイスト。
ううむ、13作品中、私好みなのは3作品。雑誌ならまだしも、これで1000円近くするってえのは……高いなあ。やはり、買わずに作品がコミックスにまとまるのを待つべきか。ああでもvol.4の予告に西崎祥の名前があるから次は買うか。