この間は花音のアンソロジーでメガネ特集が組まれていたし、本屋に行ったら「扇情系メガネ男論」(桜桃書房)なんてアンソロは置いてあるし、今月発売のビブロスのb−BOY LUVもメガネ君特集だし、今時代はメガネ?
眼鏡っ子好きとしては、宿題が終わったら、一人メガネ祭りでもしようかと思っているのですが、ところが私の一番好きな「減らず口系眼鏡君」(*1)にはあまりお目にかかれないのが残念なところ。
現在の一押しメガネキャラは、冲方丁「マルドゥック・スクランブル」のドクター・イースターなんですが、この人はやおい萌えとはまた別クチなので、理想を言うなら、羽海野チカ「ハチミツとクローバー」の野宮タイプな人がBL漫画にも登場してきてくれると大変に嬉しいんですが〜。
(以下は2003.11.03に書いたものです)
[ 青臭い要人の愛情に戸惑いつつ、付き合いを深める志木だったが……。 ]
巻頭カラー。
02年8月号掲載『王様の耳』続編。高校生×大学生。
ぐわー、あれからまだ1ヶ月なのか。
自分のために相手を変えてしまうことに何の疑問も不安も抱かない要人の純粋な強欲さが何ともかんとも。若いって怖いわー。その熱情で遠距離恋愛も乗り切れよ、オラ。連載とも前後編とも表記がないものの、以下続く。
[ 兄と晄人の父との関係を知ってしまった陵は……。 ]
衝撃とすれ違いの第2回。
この設定の場合、ある程度ストーリーは決まっているので、まずはお約束通りの展開。これからどういう独自性を見せてくれるかがお楽しみ。晄人父は完璧な悪役なのかな?
[ 忍は夜の街で、古馴染みの一色拓哉と再会するが……。 ]
そーさねー、人を受け入れる懐の広さでいえば、純佑より忍っちの方が上かもしらんですね。たとえそれが淋しさに由来するものだとしても、曖昧なものの存在を一切許さなければ、息苦しくなるだけでしょう。一方、純佑の果断さは前に進む力強さを生む。この二人は波長が合えばきっとベストコンビでいられるのでしょうが、果たしてこの先どうなっちゃうんでしょうね。リアルな彼らだけに、数年後、数十年後のことが気になります。
[ オーディションは見せかけで主要キャストは既に内定していることを知ってしまい、ショックを受けた上智渉だったが……。 ]
うーん、雰囲気作りのための脇役ならともかく、メイン級で動かすキャラクターが、いかにも実在声優のモデルがいます〜、と言わんばかりのネーミングなのは如何なものかと。作者の萌えを先に見せつけられると読んでるこちらは萎えてしまいますがな。ぶっちゃけ、黒川サンが結構ツボなキャラだけに素直に萌えられないのが余計に腹立たしいというか。同じ夢を見られたら良かったのですが。
[ 友禅職人の小栗方作と姫野英州は周囲も認める犬猿の仲だったが、ある日、病院から脱走してきた姫野が小栗の工房に転がり込んできて……。 ]
カラー付き。
職人系ライバルもの。
背中合わせのライバル関係なのに、同じ業を背負った者同士の絆が何とも色っぽいです。本当に愛とか恋とかそういった要素は一切見当たらないのにねえ。淡々とした語りもまた良し。こういう雰囲気の話をもっと載せてほしいなあ。
ところで、「兄さんの旧友の」滝川には敬称つけんでも宜しいのんですか>ナレーション担当の瑛くん
[ 花を添えて館に送られてきた箱の中には人形の手首が入っていた。それから次々と人形の部品がアントワーヌの元に届くようになるが……。 ]
カラー付き。
ROMANCEシリーズ。画家×貴族。
うーむむ、語り手はコロコロ変わるし、サスペンスタッチかと思えばそうでもないし、どこで盛り上がるか判らぬままに読了してしまいました。
気になったのはアントワーヌがマクシミリアンに「君は同性愛者だったな」と言う場面。ジュールとしっかり出来上がっているアントワーヌはそうじゃないのけ?
あと、お人形には詳しくないもので、人形のパーツ=球体関節で繋げるもの、という連想がなく、マネキンの断片みたいなイメージだったので、通して読んでみてアレレ?と首を傾げることに。多分、作者が狙っていた雰囲気とかなりハズして読んでいたんだろうなァ……。すまぬ。
[ いきなり上官である相楽の手の甲に口づけをする男、それは……。 ]
馬掘の兄・伸長登場! そしていろんな意味で大暴れ。
一見ガサツで傍若無人、しかし細かい配慮を見せる意外性も持ち合わせる。何だか“才色兼備の気の強ェマドンナ”だった元妻との交際の過程が、出会いから破局に至るまで容易にシミュレートできるような御仁ですが、相楽管理官とはどうなのかしら……?
[ 松田のせいで失恋してしまった吉本は、何も知らない松田につい辛く当たってしまうが……。 ]
大学生もの。
はっきり言って絵とか話とか好きなタイプなのですが、吉本に迫る松田の台詞を読んでいるといたたまれない気持ちになるのは何故なのでしょうか。それだけ吉本を逃がすまいと松田も必死なんでしょうが、そのナマな感情に潜む残酷さにどうも追いつめられる気持ちになるらしいです。
とりあえず、いろいろなタイプの話が読んでみたい漫画家さんではあります。