[ 兄たちに連れ去られた麻宮を救出すべく行動を起こした雷音だったが……。 ]
巻頭カラー。
雷音×麻宮の新連載。愉快なコスプレもの。……違うか。
各1頁ずつ使った豪華絢爛な兄ーS紹介コーナーを見ていたら、何故だか戦隊ものにつきものな名乗りシーンを思い出してしまいました。変身とか合体をしてくれなくて残念。一応話の方は、雷音を溺愛する兄たちによって、麻宮が色情狂にされちゃう!?ってなオイシそーなところで以下次号となっておりますが、設定・キャラクター・作画・展開とすべてにおいてお手軽すぎるため、緊迫感の欠片も感じられないのはどうしたものでしょうか。キャラクター主導の話だとしても、もう少し描きようというものがあると思うのですが。
[ 借金返済のために旅行代理店「楽園企画」を継続するしかなくなり、川江も否応なしに巻き込まれてしまうが……。 ]
シリーズ第3作目。(過去の掲載号は花音'00年12月号、01年4月号)
台詞の写植が他の掲載作品と比べて一回り小さいところが、この話の情報量の多さを物語っておりますな。この作者の借金ネタというとメロディに掲載された『ファミリー・ブルー』なんて話もありますが、しかし今回のは、これ、テンポ良く時にコミカルな漫画で読んでいるから笑えるものの、実際問題、現実の話として考えるとかなり深刻なストーリーなのでは……。「じきにわかると思いますけどね。尊厳だってちゃんと換金できるんだって事が」という浅田の言葉が、今までに見てきた修羅場の数々を感じさせて厳しいです。川江と浅田が最終的に『真夏の城』(*1)に辿り着くのだとしたら、今後どういう波瀾が二人を待ち受けているのでしょうか。二人とも互いをバリバリ意識しているので、きっかけ次第ではとんとん拍子に話が進みそうですが。その際は、借金は手切れ金代わりに棒引きということでどうです>愛妻家(恐妻家?)の菊池社長
しかし、どちら様も大変な状況下ですが、今回の気の毒大賞は、ややこしい人間関係に関わりを持ってしまった「おはようサービス」の寺沢さんという気も……。
[ 黒田は橘に銃をつきつけ、高見沢に暁人を連れて屋敷を出てゆくように告げるが……。 ]
最終回。
ベタながらなかなか可愛らしいラストになりましたですね。暁人を思う黒田の叛心とか、まあありがちといえば相当ありがちな展開ですが、やはり大切な人の為に身を張る姿は格好良いわ〜という訳で、私的には「…高見沢…、暁人様を頼む…!!」より「高見沢…、行ってくれ…!!」の方が表情込みでお気に入り。ただ、あんなに屋敷の真ん中で騒いでいるのに、どうして他に誰も人がいないんだろう?とか、高見沢の会社は社長不在の間どうなってたんだ?とか、いろいろ穴があるので(有り体にいってしまうと、そういう現実的な描写の無さがかなり話を薄っぺらくみせていると思う)、愛憎関係以外の描写ももう少し盛り込むともっと尤もらしい話になると思うのですがどうでしょうか。9月コミックス発売。
[ アオ&アキの人格交代を目の当たりにし、呆然とする左右。幼い頃の利き腕矯正のストレスが元で人格が分裂したとアキから聞かされるが……。 ]
アキとアオは、完璧に相反する性格に設定されている訳ではないので、読んでいて誰が誰やら混乱する混乱する。アキの、常に“自分”が自分であることを確かめる癖が切ない一方、存在そのものの基盤が脆弱なアオの不安も痛い。……で、これから、かわみなみ『インナーカルテット』にいくか、それとも桑田乃梨子『おそろしくて言えない』的に終わらせるという手もあるし、今後の展開が楽しみ。それにしても、場面の中に長い文章を入れるのが、いつもながら上手いっすねー。
[ ザイード家からの要請で家庭教師に赴くことになった加賀谷。加賀谷の行き先がアルディーンのもとだと知ったセシルは密かに車のトランクに忍び込むが……。 ]
う、ううーん。いつの間にひなたがアルディーンのことを好きになっていたのか、いまいち納得がいかないのですが。何度も抱かれているうちにその気になってしまったという、お馴染みのパターンなんでしょうか。ひなたがどういうふうにアルディーンに惹かれていったのか、もうちょっと細やかな描写がほしかったところ。何というか、Hシーンが多い割には大雑把というか、大味なんでねえ。それはともかく、アルディーンの屋敷に四人が揃っていよいよクライマックス近しという感じだけど、恋人の異変にも気づかないアルディーン(今回ハシムの方が勘が鋭いことが判明)、人違いされている相手を好きになりかけているひなた、偽りの恋に落ちている加賀谷、彼氏持ちだが目的のために第三者をたらしこんでいるセシル、となかなかに皆さん、シャレにならない状況に陥っているようで。ひなたとセシルがひょんなことで衝突して(お約束)人格が入れ替わり一気呵成に問題解決……となるのかと思ってたけど、ひなたがアルディーンに好意を持ちはじめてることで、もう一波瀾あるのかなー?
[ 雑誌記者として政治家絡みの贈賄事件を追っている有坂は、かつて外務省時代の同僚で今は人気若手代議士の堤のコメントを取ろうとするが……。 ]
記者×代議士。これも一種の業界もの?
さてー、まさしく有坂は堤の言うところの「負け犬」に他ならないと思うんですが。図星を突かれたからといって、性的暴力で報復するなんざ、人間として最低、しかも後悔や反省の様子が微塵もうかがえないときては更に最悪。何でこんな奴が主人公に据えられているのかまったく謎です。たとえば、有坂が外務省を辞めて記者になった事情がちらりと堤の台詞として語られていますが、もうちょっと突っ込んで、過去に起きた不正献金疑惑に絡む有坂父の自殺、その真相究明を訴える有坂が上から圧力を受けて外務省を辞職せざるを得なくなるまでの経緯とか、そこら辺の裏設定が仄めかされているならともかく、今のままでは有坂はただの甘ちゃんとしか思えません。そしてそんな有坂に父親の情報を売る(いや、金銭のやりとりはないけど)堤の気持ちもさっぱり判らないのでした。
[ 智晴の義兄を交えての寮内裁判が始まる。一方、密告状を手にした教頭は……。 ]
甘いといえば甘く、爽やかといえば爽やかな最終回。
正種と智晴の間に芽生えた恋の行方を追う……はずが、ちょっとBFCリーダーの犬山が話の中で幅を利かせすぎているのでは。確かにくせ者なキャラクターで使いどころも多いのだけど、あまり出番を増やしすぎると誰の話だか判らなくなってしまうです。でも、犬山って教師に見えない舎監のセンセに結構マジだったのかなー。本音を見せない彼の恋も見てみたいものです<このように興味の対象が本筋からズレてしまう訳ですね。
正種×智晴に話を戻すなら、前回は小野塚カホリ『NICO SAYS』をふと思い出すような場面もあったりしてどうなることかと思ったものの、正種が自己弁護すら必要とせずに智晴を守る気概を見せてくれたのが花マル。恋とか愛とかあまり意識しないうちに、いつしか恋人ポジションに滑り込んでいる様子も自然な感じで宜しいですね。
[ 何故か生徒総会用の原稿を書くことになってしまった朝陽。思い悩む朝陽に光基は……。 ]
いつも短ページなこの作品、今回16頁とやや長め。一見シリアスなカットもあったりするのだが……、中身は例によって例の如し、な南野ワールドでしたー。むしろページ数が多いだけ、愛らしさも鬱陶しさも一歩進んで二歩下がる的もどかしさもそれぞれに倍増。あああああ。人類滅亡の日が来ようとも、互いのそばにいられるならこの二人は、きっと無敵だ……。
読み応えがあったようななかったような……。
遅ればせながら、小谷真理『女性状無意識』『聖母エヴァンゲリオン』といった評論を取り寄せて読んでいます。こういう時、オンライン書店というのはとても便利ですねー。しかし、入手は簡単でもそれを読み解くのは容易ではないので、えー、じわじわ理解してゆきたいと思います。
[ 高一の白馬院葵(おうまいん あおい)は寮で緋暮士毅(ひぐれ しき)と同室になる。葵にとって、士毅は父親付き秘書の息子で子供の頃の遊び相手、そしてかつて大火傷を負わせてしまった相手でもあった……。 ]
巻頭カラー。
幼馴染みもの。
過去の罪悪感やらさまざまな感情から、葵がバリバリに士毅を意識してぐるんぐるん回っている様子が、いかにも葵の容量の小ささを示していて微笑ましい。というか、「訳わかんねーよっ!!」って一番訳が判らんのは、キミだ葵。もう少し落ちつきたまえ。これで「どうして俺はアイツのことが気になるんだー」なんて1からステップを踏んでいたら、相当鬱陶しい話になってたんじゃないかと思うんだけど、そのあたりは、過去の経緯を含めて上手くまとめられているのですっきりストレート、相手役の士毅が葵と比べるとかなり大人なキャラだったのも幸いして、結構面白かったです。よく見るとキツネ目なんですな、彼。んでも登場人物中、一番の大物は、葵の妹の梓(『君主サマの恋は勝手!』にもご出演)なんですかねー、やっぱり。ところで、白馬院って実在する名前なのでしょうか。ちょっと、ここって笑いどころ?と思ってしまいました……。
[ 仕事を通じて知り合った熊木と尚人。ゲイの自覚がある熊木に対して、尚人はノンケだが、熊木の愛撫を拒む様子もなくて……。 ]
社会人もので、ゲイ×ノンケ。
熊木の気持ちも尚人の言い分も、どちらもよく判る話だけど、愛情表現がH行為に直結している熊木の方にやや問題有りかなー、という気が。自己完結しがちだし。ちゃんと相手との意志の疎通があっての恋愛ではなく、気持ちいいしスマートでもあるけどあくまで“疑似”という意味でのタイトル『ままごとキッチン』なのかと思ってみたり。ラストがかなり駆け足状態になってしまっているのがとても残念。「より深いスキンシップ」の経験は豊富でも、より深いコミュニケーションの経験には乏しいと思われる熊木が、尚人と喧嘩してからのが、この話の本題だと思うんだけどなー。補完もしくは続編求む。
[ ナンパしてきた城を本気で好きになってしまったシン。だが城に片想いの相手がいることを知り、カラダの付き合い以上のものを求めまいとしていたが……。 ]
いやー、いい感じに切ないです。こうなったら予定調和だろうと何だろうと一発逆転でハッピーエンドにして、自滅型というか一人上手なシンを少しは陽の当たる方向に引っ張ってって下さい>城
しかし本当に、城がどういう風に片想いをしているのか、どういうつもりでシンとセックスを繰り返しているのか、そしてどういうモラルの持ち主なのかが謎なんで、次はそこのところをきっちりと明らかにしてもらえるとありがたいです。
[ 大規模ホテルチェーンを経営しているTOKUGAWAグループの次期当主候補となった嵐は、同じく候補者の統世と共に合宿生活に入るが……。 ]
3回連載。財閥系幼馴染みネタで高校生もの。
何故次期当主を決めるのに剣道対決しなければならんのか(なにがしかの故事来歴があるならともかく)という疑問はさておき、冒頭から延々と続く説明的台詞の数々に危うくノックダウンさせられるかと思いましたなり。それを救ってくれたのは、無知に付け込まれて悪友から嘘八百を吹き込まれた嵐の「(淋しい時は)ダチ同士でナニをしごき合ってするのが大人の嗜みなんだぞ!」という爆弾発言。すげー嗜みだな、そりゃ……。統世のリアクションを見るたび爆笑してしまうのでした。それにしても嵐と統世とはまた、こめられた意味が判りやすいネーミングで。
[ 自分だけの部屋を確保するために、森也の出した同居の条件「メイド代わり(H込み)」を承諾した那智だったが……。 ]
うーんうーん、どうしてアレで恋人関係になってしまうのだ。「そういうことだ」で那智は納得させられたかもしらんが、私は納得できまへん。最も納得できないのは、那智がどうしてああいう仕打ちをされていて森也に好意を抱けるのかなんだけど、その理由を考えてみて一番うなずけるのが「……ま、お約束だしー」というんじゃ、相当にムナシーぞー。
[ 二人きりになった蓮と洋治は、相手に対する想いを一層深めてゆく。洋治は大学進学を決意するが……。 ]
カラー付き。
途中2年の中断を挟むとはいえ、10年連載でっかー。いやはや。行為はよく描かれるものの、恋愛そのものはけっこうおざなりだったりするこの系統の漫画の中では、揺れ動く感情、人と人との関わりを真正面から捉えた作品ではなかったでしょうか。一旦話がフられたものの、その後どうなってるんだ?と思っていた洋治と両親の関係も、長い間のわだかまりが解け、堂々の大団円。長いことお疲れさまでした。それにしても、洋治が真っ黒な大男になって帰ってこなくて良かった(笑)
[ 斉藤の部屋に飾られていた女性の写真が気になる喜多。そんな時、カラダの関係を持っていた神田が部屋に押し掛けてきて……。 ]
あー、言葉がなくても気持ちが伝わり合う様子は大変に感動的なものですが、全編においてそんな調子だと、世の人がこんなに以心伝心だったら世界はもっと平和だろうな……と理想郷に思いを馳せつつ、しかしこの場合はただの流され漫画じゃないか?と思わなくもなく。ラストシーンがタイトルに重なるところは格好良いと思うんですがねえ。どうせならこの際、一切台詞・効果音なしにして、一本仕上げてみるというのはどうでしょうか。
[ ガッ君の自分に対する「好き」が友情ではなく恋愛感情だと改めて意識するようになった健太だったが……。 ]
3回連載。コンプレックスシリーズ第二世代編(中学生もの)。あれだけガッ君に好き好き言われてて、それが「友情」ではなかったことに今更気づくな、鈍すぎじゃっ、という感じがしないでもないけど、小中学生ならそれも仕方ないですかね。むしろ自然にそのことに気づけた分だけマシな方なのかも。ガッ君に悲壮感が漂うのは、切ない恋心だけでなく両親が離婚したりして自分の居場所そのものも健太に求めているからなのかな。肝心の健太は、クラスメイトや彩子の手前、100%本心とは言い難い言動をしてしまうという典型的な泥沼ハマりパターンを驀進中で、この先、痛い展開になりそうなのが怖いです。
愛すべきワンパターン。それは輝ける王道。しかし時に、一目でウケセメが判別できるような話以外のものも読んでみたいと思うのは、罪なのでしょうか……。
攻の人々ってなんで下を半脱ぎでイタされることが多いのでしょうか。すっぱり脱いだ方が何かと楽だと思うんですがねえ。
[ 「獣の夏」というテーマを胸に秘め、智也(とブル)を連れて、田舎の祖母の家を訪れた誠一だったが……。 ]
『ブルと歩けば…』スペシャル番外編。綴じ込み付録永久保存版オールカラーコミック。
東城麻美(00年9月号)に続く第二弾は鹿乃しうこ。この企画ってホントーに肌色指数高くてねえ……(笑) とりあえず、凶暴軍鶏・太郎の来襲が、二人がイッた後で良かったね、と。鳥じゃくちばしが鋭いからアンアン言わせる展開に持ってけないしなあ……と思ったのはここだけのヒミツ。でも智也も別に縛られてた訳じゃないんだから、我が身を庇うくらいのことはできたんじゃ……?
[ 母の遺品から何通もの投函されない手紙を見つけた篠崎智は、宛先に書かれていた高木という男の元を訪ねるが……。 ]
巻頭カラー。
読ませます。萌え萌えな話ではないけど、話も描写も丁寧で、しみじみとした情感の漂う佳作に仕上がってます。子供を思う親の気持ちなども盛り込まれていて、智が女の子だったら、いやこのままでも十分一般誌OKなんじゃないでしょうかねー。……だからこそ未だこの作者は真のボーイズラブ作品を描きえていないと思ったりも。(ひねくれ者です故)
智は母親を亡くして、同居している祖父母がいるとはいえ、人との絆に飢えていたのかな。泣けるだけ泣いたら、早いとこ彼女でも彼氏でも親友でも作りんしゃい。それにしても高木さん、何で童貞君の扱いにそんなに慣れてんですか……。まー、女の子相手のを応用させてるのかもしれないですけど。
[ アパート暮らしの永山広春は、ふとしたことで隣人の並木優と親しくなるが、ある日、広春は優に“夢見茸”を食べさせられ……。 ]
社会人×学生。
16頁とは思えない読み応えなんだけど、いまいちうまく話に入り込めない感触が。初めは優が主人公のつもりで読んでいたら、どんどん広春の方に視点が移っていってアレレと思ってしまった。で、最初に戻って誰が主人公なのか確認した次第。(広春が主人公でござった) 読み違えた言い訳じゃないけど、広春と優の印象が等分なので、自分をどちらの人物に置いて読んでいけばいいのか迷うところがある。長ページものだと二人主人公でもいけるけど、短ページものだと視点が散らけてしまってちょっとキツイ。もっと広春の感情の動きを言葉で書くのではなく、読者が体感できるように描いてほしいと思ったっす。あと、優は広春に友情以上のものを抱いているのかどうか示唆してくれる場面があるとありがたかったかも。それはそうと、広春がケモノ道に堕ちると悩むシーン、人生の大道に“国道”と書かれていたのが笑った。そうかー、人生って国道だったのかー。
[ 尽くしたがりの婚約者と後援者に囲まれ、すべてお膳立てされた中で絵を描いていた蒼井は、モデルとして白江という少年と引き合わされるが……。 ]
画家×モデル。
う、美しい話なのだろうか、これ。読み終わって、生活能力の無さそうな蒼井が、お金持ちそうな婚約者を袖にしてしまって今後生活費に困らないのか心配になってしまった。海外で絵が評価されたからといって、即、高収入!という訳でもなかろうし。女のヒモから、今度は白江のヒモになるだけのような気がするのは裏読みのし過ぎというものだろうか。それとも心映えが違っていればそれも可?なのかなー――なんちゃって。
自らモデルに志願した白江は挑発的な言動を繰り返すことで、初子の掌に乗ることも絵を描く環境を整えるための処世術と割り切っていた反面、心をよどませていた蒼井を揺り動かすことに成功したけど、靴の裏に貼り付けられていた鍵は、「自分なら青江さんの才能を最大限に引き出す事が出来る」という範疇を越える、白江の欲だよなー。それでなきゃとてつもない自信家か。
[ 家業の「八百竹」を継ぎながら男手一つで息子の隆一郎を育てている隆美。ある朝、店を開けると、かつてギターのユニットを組んでいた健人が路上に倒れていて……。 ]
カラー付き。
クラスメイト再会もの。
今は亡き嫁が存命中に健人に告白されていたら、隆美はどうしたのかなーと、ちとイジワルなことを考えてしまったり。でもそれで健人が失恋することになったとしても、ゲイだからフラれたんじゃなくて、普通の失恋(好きな人に先に好きになった人がいた)なんだろうな。隆美の愛情は日常生活向きだと思う。パートナーにはもってこいのタイプじゃないですかね。男前だし。いつもより更にペンタッチがシャープなのもグー。事後のキスシーンは願わくばもっとロマンチックにしてほしかったけど、日常Hだから無理かしらん(笑) それと、幼稚園児の隆太郎がむっちゃ可愛かったです。母親のいた場所を死守する様子とか、健人が出ていったのを知ってガビーンと大ショックを受けている顔とか<鬼か
[ 吸血の現場を隣のクラスの相根に見られてしまった枡田は翌日、相根に呼び出される。実は相根と枡田は10年前に一度出会っていたのだった。吸血鬼にしてくれという相根の真意を探るため、相根と「友達」になった枡田だったが……。 ]
高校生×高校生の皮を被った吸血鬼。
感想はコチラ >>泥沼感想文 片道通行につき、こちらのページにはブラウザのバックボタンでお戻り下さい。
[ 同じ出版社に勤める久保と落合は、情事を重ねつつも落合の口説き文句を久保が憎まれ口でかわすような仲。そんな時、落合の部署に久保好みの新人バイト・松田が入ってきて……。 ]
カラー付き。
年の差有りの社会人もの。
相変わらずのデキの良さですねー。読者なんて、今回良ければ次はもっともっと良いものをという餓鬼の如きモノなのですが、その飽くなき要求に高い水準で応えてくれる漫画家さんの一人なんじゃないかと思います。久保が好みのデザイナーにちょっかいを出したやり口を聞いた直後、同様の手段で落合が久保を引き留めるのが良くってねー。落合がオヤジながら微妙に口調にオネエが入っているようなのが、それはそれでキャラが立っていてまたいい味を出してます。落合がゲイだと知らない方が良かったと、松田が泣く場面、恋愛対象が広がるとそれだけ失恋の機会も増えるのだなあ、と改めて思いましたなり。
祝 6周年。
男相手に「女みたいに抱いていいの?」という台詞は何度か読んだけど、「男みたいに抱いていいの?」という場面にはとんとお目にかかったことがない、とふと思う今日この頃。